移住する前に知っておきたいシンガポールに住む事のメリットとデメリット
急速に日本人の間で注目を浴びるようになったシンガポールへの移住。ただ、良い所ばかりにフォーカスが当てられ、デメリットが取り上げられる事はほとんどありません。
移住を失敗に終らせない為には、デメリットについてもしっかりと理解しておく必要があります。また、移住目的に応じた正確な情報を、予め収集する事も重要となります。
シンガポールがどんなに住みやすいと言っても、日本とは異なる環境です。すべてを日本と比べてしまってはストレスが溜まってしまいます。日本と比べて良いところにフォーカスして、悪いところはあまり気にしないというぐらいの気持ちで生活することが移住を成功させる秘訣といえるかも知れません。
シンガポールへの移住に関するデメリット
都市国家シンガポールの成長の秘訣はその決断と実行の速さ。2,3年後の中期計画で移住を考えていると、その間に法律が改正され、事前のプランでは移住が実行不可能になる可能性もあります。日本とのスピードの違いを理解することが必要です。
シンガポールの国土はほぼ東京23区内と同じ面積。1時間も車を走らせれば、横断可能な小さな国です。
娯楽施設に関しても日本の中心地と比べれば、その規模は大きくありません。特に小さなお子様が遊べる環境が限られていることもあり、日本と比べ窮屈さを感じることもあります。
一年中、ほぼ同じような気候。四季がはっきりしている日本と比べると、季節の変化が恋しくなるでしょう。
空調に関しては、外の暑さとは対照的に、オフィスや商業施設などの室内は冷房が効き過ぎているところが多いので、特に移住直後はその寒暖の差に注意が必要です。
シンガポールは建国50年を迎えたばかりの若い国家です。これまで経済成長中心に力を入れてきたという事もあり、文化施設に関してはまだまだ発展途上です。また、540万人程という限られた人口の為、世界から有名な芸術家や芸能人を招聘することが難しく、コンサートやなども限られています。文化施設が豊富な日本と比べると物足りなさを感じます。
ほとんどの外国人は、コンドミニアムと呼ばれる高級集合住宅を賃貸、あるいは購入して住むことになります。その価格は東京の中心地と比べてもやや高額と言えます。但し、不動産担保としての価値は日本のそれと比べると明らかに異なりますので、ご予算に余裕のある方は最初からのご購入がお勧めです。
アジア諸国への移住というと、日本の年金などを利用し、日本以上に豊かな生活を送ることが出来ると想像しがちです。一人あたりのGDPでは日本を上回っている、シンガポールにそれは当てはまりません。物価も東京とほぼ同様、生活の仕方によってはそれ以上と言えるでしょう。日本と同等の生活をしようとすればそれなりの出費は必要です。
シンガポールへの移住に関するメリット
上記に述べたようなデメリットを考慮しても、世界の中でも群を抜く国家の安定度や圧倒的に有利な税制等、多くの魅力を備えた国といえます。
他のアジア諸国 | シンガポール | |
---|---|---|
政府の安定度 | 政情不安の危険性が高い | 非常に高い |
法律・会計制度の整備 | 未整備な国が多い。 リベートが幅を利かしている。 |
非常に整っている 会計基準は国際基準が標準 |
インフラ | 一部の大都市を除き、 見整備な国が多い |
すべてのインフラは日本以上に完備されている |
国民全体の生活水準 | 格差が大きい | 平均的に高い |
日本からのアクセス 周辺国へのアクセス |
直行便がない国も多い。 空港へのアクセスにも時間がかかる |
日本への直行便は一日10便以上 他の国へ行くのに非常に便利 |
- 相続税・贈与税が無い
- キャピタルゲインに対しての課税が無い。
- 預金利子や家賃収入などのインカムゲインに対しての課税が無い。
- 日本に比べて圧倒的に有利な金融商品の購入が可能。
- 生活インフラの充実…
- 公共機関の充実:地下鉄やバスも手軽に利用が可能。
- タクシーの価格が安い
- 日本や周辺国へのアクセスが非常に便利
- 公共機関の充実:地下鉄やバスも手軽に利用が可能。
- 物品が豊富…日本と同様のものが手軽に手に入る
- 治安が良い…世界でも治安の良さはトップレベル
- 永住権や就労ビザを取得してもシンガポールにとどまっている必要は無い
- 言葉が苦手な人でもあまり気にならない
- 法人税率が安い…最高税率は17%。実効税率はそれ以下。
- 交通インフラの設備…アジアのハブとしてのメリットを最大限に利用できる
- ビジネスインフラの整備…外資企業への政府による手厚い保護
シンガポールに移住を勧める理由のページでも、様々なメリットをご説明しております。こちらも併せて御覧ください。
こちらでご紹介させて頂いた理由から、シンガポールへの移住がお勧めなのは、日本である程度の資産をお持ちで、節税や相続税対策をお考えの方。
また、その資産を安全に保有し、且つその資産を更に有利な条件で増やしたいと希望されている方々です。
日本から受け取る年金で、日本よりゆとりのある生活をご希望の方々にはシンガポールの移住は適しておりません。
当社ではシンガポール移住の各種手続き代行をはじめ、不動産賃貸・不動産購入のお手伝い、投資アドバイス等移住計画段階から移住後までのトータル・サポートをワンストップで提供させて頂いております。
それぞれのお客様の目的・ご希望に応じた個別の移住相談も承っております。お問い合せは、下記のお問い合わせフォームからお願い致します。